サービス業部会


平成26年度実施事業

視察見学会 6次産業
 さがみ縦貫道路の全面開通により増加が期待される市外、県外からの観光客等への対応や、すでに当市でも道の駅の設置が検討されている中で、どのようなことができるのか、その参考とするため、 当部会では、12月2日、6次産業(※)を推進する埼玉県神川町を訪問した。
 神川町は、首都圏から約90分。埼玉県北西部、群馬県との県境に位置する町。関東一の清流「神流川」とその水源となる「埼玉県100年の森」を有し自然豊かな町である。
 同町では、地元企業ヤマキ醸造と一体となって6次産業を推進している。明治35年(1902)の創業以来、農薬や化学肥料を一切使用しないヤマキ醸造の取組は、伝統的な技術と自然資源を複合させている点が認められ、 2010年度の農林省「フード・アクション・ニッポンアワード」で製造・流通・システム部門最優秀賞を受賞している。
 当日は、受賞の経緯等について説明を受けたのち、ヤマキ醸造の味噌蔵やしょうゆ工場、実際の加工品などを見学した。また、同社グループの農業生産法人が運営する農園で生産される有機栽培野菜の収穫体験も行った。
 さらに大豆や麦、野菜の栽培から製品化工程とともに、ほう葉焼きやゆば料理、大豆を使ったスイーツなど、実際の商品やその提供の方法までを目の当たりにして、6次産業の実態と取組みを学び、今後の当市でのビジネスの可能性について参考に資した。
 ※「6次産業」とは、農業が農産物を生産することだけではなく、それを加工・販売まで視野に入れて事業展開をすることで、農業=第1次産業、加工=第2次産業、販売=第3次産業の全てに関わるということから、 その数字、1+2+3=6で6次産業と名付けられている。
開催日  平成26年12月2日(火)
視察先  埼玉県神川町・ヤマキ醸造株式会社ほか
参加者  20名
写 真 ヤマキ醸造での説明
ヤマキ醸造で担当者から説明を聞く
 
 

平成25年度実施事業

公開講演会 「なぜこの会社は快進撃が続くのか!」
 当部会では9月20日、公開セミナーを開催。テーマは「なぜこの会社は快進撃が続くのか!」。講師は法政大学大学院教授の坂本光司氏。坂本氏は事例を交えて、経営のあり方等について語った。

〔企業も生き物、経営に変化を〕
 今、日本の会社の約73%は赤字である。赤字は景気のいたずらではなく会社が社会から評価されていないという証明であり、業績は社会から与えられた通信簿である。赤字の会社が理由としてあげるのは景気、業種、規模、ロケーション、大企業・大型店である。以上は全て経営者の誤解と錯覚と甘えである。
 企業も生き物である。長い地球の歴史の中で生き残っているのは、体が大きな生物でも喧嘩に強い生物でもない。時代の変化に適応した生き物である。企業も経営に変化を加えることが必要である。
 自分が訪問した会社のうちの1割は過去20年以上、売上高経常利益率が5%以下の状態になったことが一度もなかった。つまり、景気や政策を赤字の理由にするのは無理がある。私たちはこの1割の会社から学ばなければいけない。

〔時代に合った業種の経営で〕
 この国は誰がいつ会社を作るのも止めるのも勝手であり、業種を変えるのも勝手である。時代の使命を終えた業種は臆することなく変えるべきである。或いはその業種に新しい時代の付加価値をつけて市場に感動を与える。 これが経営の極意であると思う。
 毎年、社員の募集で採用枠4人に対して全国から4万4千通の履歴書が届く会社がある。優秀な新入社員が中小企業に入ってこないと言うのは嘘である。
 北海道帯広市の六花亭製菓や島根県益田市の自動車学校Mランドなど、ロケーションの悪いところに日本一と言われる会社がある。また、静岡県富士市の杉山フルーツは歯抜け商店街にありながら、驚異的な集客力を持っている。
 快進撃企業に共通するのは@オリジナリティ:自分の商品・独特サービスの展開、Aバランス:特定の取引先・商品に過度に依存しない、B景気・流行を追わない:景気は必ずすたれる、などが挙げられる。
 不確実な未来を心配するよりも、確実な未来に備えるべきある。経営者は社員を感動させること、モチベーションを高めることが仕事である。業績やランキング・シェアは、結果としての現象に過ぎない。 企業経営とは、会社に関わりのある全ての人を永遠に幸せにするための活動である。
開催日  平成25年9月20日(金)
講 師  法政大学大学院政策創造研究科 教授 坂 本 光 司 氏
テーマ  「なぜこの会社は快進撃が続くのか!」
参加者  39名
写 真 坂本講師
 
 
視察見学会 浜松やらまいかブランド現地視察
 浜松商工会議所では、浜松地域の特産品や地域資源を活用し、他地域の産品に負けない特徴・品質をもった全国に誇れる消費者向けの商品を「浜松地域ブランド・やらまいか(やってみよう≠フ意)」として認定し、 現在49品が認定されている。平成17年よりスタートし、地元小中学生等を対象とした浜松ブランド講座の開催や、普段は見ることのできない製造工程を見学するブランド巡りツアーなどの他、 今年度からは全国向けの着地型ツアーを企画し、発信している。
 この取り組みに当所サービス業部会の会員がこのほど浜松商工会議所を訪れ、これまでの経緯や現在の認定商品、今後の課題、展望などについて話を聞いた。認定ブランドの一つ「Showa ミニハーモニカ」を製造販売する 昭和楽器製造株式会社も訪問し、代表の酢山義則氏より、自社製品やものづくりに対する思いなどを聞き、製造現場を見学した。
 酢山氏は74歳。ハーモニカの需要が年々減少する中、十数年前にわずか35oの超小型ハーモニカを製作。現在は、楽器メーカーでありながら楽器店で販売せず、浜松の観光土産に特化して売上を伸ばしている。 「同じ売り方ではなく、工夫をほどこすことで価値はお客さんが決めてくれる。なにか引っかかるところが必ずある。商売はあきらめないこと」と言う。
 そして、ブランド認定商品が販売されている現場を訪れ、実際の商品を通してチャレンジ精神と地域活性化のヒントを学んだ。
開催日  平成25年11月6日(水)
視察先  浜松商工会議所ほか
参加者  23名
写 真 浜松商工会議所浜松商工会議所で説明を聞く
昭和楽器製造昭和楽器製造
 
 
ふれあい懇親会
 当部会では、1月21日「ふれあい懇親会」を市民文化会館内の和食レストランちそうを会場に開催した。部会では、毎年公開セミナーや視察見学会とともに懇親会を実施し、会員相互の情報交換と親睦を図っており、部会の役員・会員などが参加し、食事を摂りながら親睦を深めた。
 各参加企業それぞれが自社の事業についてスピーチを行うとともに名刺交換等交流が行われたほか、セミナーなど他の部会事業などの説明もなされ、終始和やかなうちに会員相互のふれあいが図られた。
開催日  平成26年1月21日(火)
参加者  18名
写 真 挨拶する阿部川部会長
 
 

平成24年度実施事業

公開講演会 「経営の大局を鳥瞰する」
 当所において「経営の大局を鳥瞰する」をテーマに慶應義塾大学大学院教授の山根節氏が後援した。
 山根氏は、公認会計士資格取得後、コンサルティング会社を設立。実務家出身の経営学者として、多くの企業のビジネスマネジメントを手がけている。当日は、利益ランキングに登場する企業約10社を取り上げ、これからの経営に求められるポイントについて語った。
講演要旨は以下の通り。
 「経営者に求められる能力とは何だろうか。
 今は変化の時代。このような時代には、変化のきざしにピンとくること。組織の方向性をいち早く示す能力が求められる。
 経営はとらえどころがない。会計だけが経営活動を総合的、包括的、広域的にとらえる言語であり、経営の全体像を映す唯一のツールである。従って会計がわかるとライバルの活動も見えるし、どんなビジネスモデルが儲かっているか世の中の流れも見える。
 2012年3月期の赤字ランキングの特徴は、電力会社が軒並み赤字。電機メーカーも巨額の赤字。東北の復興需要の一方で人件費があがり大手建設業でも赤字企業が出ている。反対に利益ランキングでは、メガバンク、ケータイキャリアなどが上位に入り、利益率ランキングではネットサービスや医療系企業が上位に入っている。
 利益額や利益率のランキングを見て行くと、これからの経営キーワードは、@新興国、AIT、B円高、Cサービスである。
 2009年度、世界の鉄と石炭の半分を中国一国が消費した。中国、インド、アフリカなどの新興国は、国を上げて大きく発展している。新興国と関わりを持たないビジネスは考えられない。また、ITも不可欠である。ITは国の壁をどんどん壊し、対応が不十分な企業の経営を追い込んでいる。
 新興国で生産し円高メリットを享受するなど、円高をフォローの風にしている企業もある。円高を織り込んでビジネス展開するべきである。
 日本のサービス水準は世界で最も高い。工業製品は日本のサービス精神の現れである。教育水準の高い日本人が提供するサービスに諸外国はかなわない。諸外国は日本のサービスノウハウを本当に欲しがっている。
 新興国、ITと関わらないビジネス展開はなく、円高が定着するなら円高をフォローの風に変えないといけないし、日本のサービスに改めて注目してビジネスチャンスを探るべきである。急激な変化の時代に生き残れるリーダーの条件は廃棄≠ナある。昨日を捨てることなくして、明日をつくることはできない」。
開催日  平成24年6月28日(木)
講 師  慶應義塾大学大学院 教授 山 根   節 氏
テーマ  「経営の大局を鳥瞰する」
参加者  32名
写 真 山根講師
 
 
公開講演会 「雇用関係助成金と高年齢者雇用安定法改正セミナー 」
 雇用関係の助成金と平成25年4月1日より段階的に65歳までの継続雇用制度を実施することが義務付けられる改正高年齢者雇用安定法について、 法律への対応策や助成金のポイントについて話を聞いた。
開催日  平成25年2月25日(月)
講 師  社会保険労務士法人澤 代表社員 澤 邑 重 夫 氏
テーマ  「雇用関係助成金と高年齢者雇用安定法改正セミナー 」
参加者  17名
写 真 神戸講師
 
 
視察見学会 三井アウトレットパーク木更津・道の駅とみうら
 当部会では、11月7日、視察見学会を開催し、28名が参加。三井アウトレットモール木更津、道の駅とみうら枇杷倶楽部を訪れた。
 三井アウトレットモール木更津は、今年4月にオープンし、海外ブランドをはじめ、国内外のファッション、スポーツ&アウトドア、アクセサリーなど、様々なジャンルの有力ブランド171店舗が出店している。 今後も拡張計画があり、最終的には200〜250店舗、三井アウトレットパークで1、2を争うモールになる予定。
 羽田空港から30分弱という立地である事から、房総への観光客に加えて、外国人観光客も視野に入れており、場内には日本語、英語のほかに中国語のアナウンスが流れていた。
 最新の施設ということもあり、照明はLEDが使われ、また、太陽光発電設備があり、発電量と使用量がリアルタイムで表示される他、電気自動車の急速充電スタンドも設けるなど、環境への対応が図られている。 平日にも関わらず駐車場には多くの自家用車が停まりアウトレット人気の高さが伺えた。
 次に訪れた道の駅とみうらでは、担当者より施設の取り組みや当地の産業、観光等ついて説明を受けた。
 道の駅とみうらは、南房総市に位置し、千葉県内初の道の駅として登録され、「房州びわ」の出荷規格外品を原料として40アイテムを超えるオリジナルブランド商品を開発・販売している。
 枇杷の果肉だけではなく、葉はお茶に、種は杏仁豆腐を作る材料とするなど、地域の特産品を様々に活用している。
 観光業者、農業者、商工業者等の連携により、地域の味覚狩り、農業体験などを一括して受け付ける新しい集客交流モデルを構築し、年間を通じた観光客の誘致事業が高く評価されており、2000年には経済産業省と農林水産省が技術や特徴等を活用している先進的な取組を選定する「農商工連携88選」にも選ばれている。
 参加者は施設内の生産加工設備の見学とあわせて、その取り組みを目の当たりにした。
開催日  平成24年11月7日(木)
視察先  三井アウトレットパーク木更津・道の駅とみうら
参加者  28名
写 真 三井アウトレットパーク三井アウトレットパーク木更津
道の駅とみうらでの説明道の駅とみうらでの説明
 
 
ふれあい懇親会
 当部会では、8月24日「ふれあい懇親会」をサザンビーチの海の家「夏倶楽部」を会場に開催した。当部会では、毎年公開セミナーや視察見学会とともに懇親会を実施し、会員の研鑽と相互の親睦を図っており、部会の役員・会員など23名が参加した。
 開会にあたり、阿部川部会長より、「この懇親会を通じて会員同士の交流と懇親が図られるとともに、新たなビジネスのつながりができることを期待している。」との挨拶がなされ、乾杯の後、食事を摂りながら親睦を深めた。
 懇親会では各参加企業の紹介とそれぞれの事業について情報交換が行われたほか、視察見学会など、今年度の部会事業予定の説明もなされた。
 また、アトラクションとして、湘南を中心にピアノ・ギターによる演奏等を行うヤノヨシヤ氏、ボーカルとベースのみのデュオVoice Me BassTによる演奏が行われた。
 演奏ではスタンド・バイ・ミー≠ネどが演奏され、終始和やかなうちに会員相互のふれあいが図られた。
開催日  平成24年8月24日(金)
参加者  23名
写 真 ヤノヨシヤ氏、Voice Me BassTによる演奏
 
 

平成23年度実施事業

公開講演会 「千客万来の仕組みづくり」
 当部会では、9月20日から10月4日まで3回にわたり、「千客万来の仕組みづくり」を ブレイクスルーデザイン研究所所長の三原康司氏を講師に招き開催し、延べ69名が参加した。
 三原氏は、大手企業で20年に亘りIT製品、インターネットサービスの企画・マーケティングなどに従事。 退社後、商品・サービス、ビジネスモデルを実現するための発想法・思考法などを研究している。

講演要旨は以下の通り。

リピーターの増加は、価値の提供で
 売上増は顧客増と再訪客・回数の増加で実現する。顧客増には自社・自店の「○○で一番」を見つけて売り出す方法がある。
 今年7月、なでしこジャパン≠ェワールドカップで優勝し、リーグ一試合の平均観客数は800人から一気に24,000人に増えた。 「世界で一番」になったことで顧客増につながった例である。しかし、中小企業で「○○で一番」は難しく、 また新規顧客の創造が困難な時代である。このような状況では再訪客の増加を図るべきである。そのためには、 お客様一人一人に価値あるものを提供する。「私にとって一番の○○をしてくれるからまた来るよ」である。
 過去と現在の延長線上に未来がない時代である。大量消費大量生産時代から、多品種少量消費少量生産の時代を経て、 個別消費超多品種単品生産の時代に変化してきた。
 製品、サービスは作っただけでは価値を持たない。お客様がその価値を認め、使用してくれて初めて価値となる。 そのためにはお客様へ価値を提供し、認識してもらわなければならない。顧客視点での製品、サービス提供が必須であり、 こうありたいと常に目的を考え行動する目的思考≠ェ重要である。

顧客の視点で目的を考える
 目的思考で大切なことは、その行為自体ではなく、それを「何のためにやるのか」を考えることである。 目的を分からずにやっていることは無駄なことをしている可能性が高い。
 今やっていることの目的を考え、更にその目的は何なのかを考える。例えば、「商品を陳列する」目的が 「お買い得商品を知ってもらうため」であったら、それは何のためなのか、更に3から5回目的を展開していくと 元の行為の上位の目的(真の目的)が明らかになる。真の目的達成のため、今とは違う手段・方法は何かを考えてみる。 これが改善策となり、再訪客の増加につながる。
 最後に「全ての業種において、何を目的としているかを考える。その際、顧客の立場・視点で考えることが重要である」と 訴えた。
開催日  平成23年9月20日・27日・10月4日(火)
講 師  ブレイクスルーデザイン研究所所長 三 原 康 司 氏
テーマ  「千客万来の仕組みづくり」
参加者  69名(延べ)
写 真 三原講師
 
 
公開講演会 「経営者のための相続・事業承継セミナー」
 当部会では、3月26日、「経営者のための相続・事業承継セミナー」を開催し、29名が参加した。講師は、同部会議員の(株)資産相談センター代表取締役、神戸幸男氏が務めた。
以下、講演要旨
 「日本の経営者の平均年齢は、1985年には53歳であったが、2004年の統計では58歳超。大企業の社長はほぼ横ばいであるのに対して、中小企業の社長の年齢が上がっている。 また、会社の規模が小さくなるほど後継者が決まっている会社も少ない。中小企業全体の3分の1程度しか後継者が決まっていないと言われている。
 事業承継は、単に社長の交代、株式を譲るだけでは不十分である。株式と経営権ともに譲るのが事業承継である。 さらに、経営権と議決権の安定確保が絶対条件である。後継者が思うように経営できるようにするには、株式を後継者に集中することで議決権=会社の支配権を持たせることが必要である。 従って、自社株式の移転は、節税対策等を優先し分散させてはならない。
 優良企業である場合、自社株の価格が高くなる。また、土地建物等の資産にも含み益がないか調べておく必要がある。 自社株は通常流通せず、換金性が極めて低い。しかし、相続財産には自社株も入るため、自社株の評価が高い会社、割合が高い会社は納税資金の確保が問題となる。」
 事例紹介では、後継者を決めず3人の兄弟が自社株を3分の1ずつ相続し、その後争いが生じて経営権が奪われたケースや役員の死亡退職金、生命保険金の活用など、 納税資金の原資を得る対策や自社株の評価を下げておく対策をしていなかったため相続税が払えないケースなどが解説された。
 最後に、「事業承継は、家族や社員など周りの者からは言い出しにくい面があるとともに時間とコストと労力が必要で、相続など問題が発生しないと後回しになる傾向がある。 何の準備もせずに相続・事業承継を迎えることは危険である。現社長が決断して、元気なうちに目途をつけることが最善の方法である」と締めくくった。
開催日  平成24年3月26日(月)
講 師  (株)資産相談センター 代表取締役 神 戸 幸 男 氏
テーマ  「経営者のための相続・事業承継セミナー」
参加者  29名
写 真 神戸講師
 
 
視察見学会 盛岡市・宮古市
 当部会では、11月16日、17日、18名が岩手県盛岡市、宮古市を視察した。
 16日は、盛岡駅前の中心商店街である大通り商店街を視察。東日本大震災の影響で営業停止に至った百貨店跡や 震災後の商店街の取り組み状況を視察した。また、盛岡地域の地場産業の振興を図るため、情報の収集・提供や 人材育成等を行う盛岡地域地場産業振興センターおよび併設の「盛岡手づくり村」を訪問し、南部鉄器や家具、菓子など、 各職人が物づくりを行う現場を見学した。
 17日は、宮古商工会議所を訪問。宮古市総務企画部復興推進室長より被災状況やその後の復興の取り組みと現状等について 説明を受けた。
 宮古市は本州の東端に位置し、人口5万8千8百人余り(平成23年11月1日現在)。震災とその後の津波による死傷者、 行方不明者は人口の約1%にあたる583名。建物の被害は約七割が全半壊。被害推計総額は、国県の公用財産や鉄道、電話、 電気関係を除いて1,975億円。津波被害の大きかった田老地区での津波遡上高は37.9メートルと推定されていることや 仮設住宅は2,000戸余りが整備され、既に1,700戸余りが入居していることなどについて説明を受けた。
 説明後は、宮古商工会議所専務理事の案内で、宮古市中心部から沿岸部、特に被害の大きかった田老地区を視察した。
 専務理事からは、商工会議所の呼びかけでいち早く復旧対策連絡協議会が設置され、情報共有や被災状況の把握に 努めるなどの取り組みを行ったことが功を奏し、がれきの撤去は県内で最も早く完了し、中心市街地では商店も営業を 再開したことなどが説明された。
 最後に田老地区のグリーンピア三陸みやこ敷地内に9月25日にオープンし、22事業所が入居するプレハブ二階建ての 仮設共同店舗たろちゃんハウス≠訪問した。「仮設住宅に暮らす人たちの助けになりたい」、 「自分たちもここで力を蓄えて、次のステップに進みたい」など、現状と今後の展望などを聞いた。
 参加者は、被害の大きさと、これから復興が本格的に始まる状況であることを再認識した。
開催日  平成23年11月16日(水)・17日(木)
視察先  盛岡市・宮古市
参加者  18名
写 真 盛岡手づくり村盛岡手づくり村
宮古商工会議所での説明宮古商工会議所での説明
 
 
ふれあい懇親会
 当部会では、1月25日「ふれあい懇親会」を「ラスカサロン」を会場に開催した。部会では、毎年公開セミナーや視察見学会とともに懇親会を実施し、会員の研鑽と相互の親睦を図っており、 部会の役員・会員など26名が参加した。
 開会にあたり、前川副会頭より、「昨年は大きな国難の年であったが、今年は力をあわせて明るい年にしたい」との挨拶がなされ、乾杯の後、食事を摂りながら親睦を深めた。
 懇親会では各参加企業の紹介とそれぞれの事業について情報交換が行われたほか、東日本大震災の支援の一環として昨年実施した盛岡市・宮古市の視察見学会についても報告された。 また、渡辺てつ氏・寺屋ナオ氏によるジャズサックスとギターの演奏のアトラクションが行われた。
 渡辺氏は、茅ヶ崎市出身。幼少よりクラシックピアノを学び日大藤沢高校入学後、吹奏楽部にてアルト・サックスを始め、大学進学後はジャズ研究会に入部し、ライブ活動を開始。 多くのミュージシャンと親交を持ち、現在はライブやレコーディングなど首都圏を中心に幅広く活動している。
 演奏ではジャズの定番楽曲のほか、サザンオールスターズのいとしのエリー≠ネども演奏され、終始和やかなうちに会員相互のふれあいが図られた。
開催日  平成24年1月25日(水)
参加者  26名
写 真 渡辺てつ氏・寺屋ナオ氏による演奏
 
 

平成22年度実施事業

公開講演会
 当所部会では、10月19日、大会議室おいて公開講演会 「改善の案を出すための発想法&シーズを売れる新製品に仕立て上げるための発想法」をテーマにセミナーを開催し、 多数の会員が参加した。
 講師は、早稲田大学大学院商学研究科教授、黒須誠治氏。同氏は、同大学においてシステム設計思考法、 生産経営システム設計などを研究している。
 セミナーでは、ビジネスにおける改善を見つけ出すヒント、技術が何に使えるかを探し出すヒントについて語った。
[以下概要]
 『改善』と一口に言われるが、ビジネスの世界では、繰り返し作業をなくすことや変えることは、すなわち『改善』である。 自社のビジネスで繰り返し作業は何か、また、その繰り返しをしないですむようにできないか、なくせなくても、 例えば一度に何十枚もセットできるCDチェンジャーを使うなど、回数を減らすことができれば、それも改善である。
 また、面倒な仕事や顧客にとって面倒なことを探し、これを容易にする方法、手順を考えることも改善につながる。 分割して流れ作業にする。ティーバッグのように面倒なお茶入れと後処理を容易にする道具・方法を考え出すなどが例である。 このほかにも時間の短縮、前段取り・後段取りをなくす、位置決め等の計算をしなくても済むようにするなども改善である。
 日本の特許申請件数は世界一。しかし、商品化される例はそのうち二〜三割で、売れるものとなると更に少ない。 せっかく作ったが使い道が分からないという道具や技術は多い。かつては形状記憶合金などがそうだった。 そういったものは何に使えるかを探し出す作業、「用途開発」が必要になる。
 用途開発の手順は、1.その技術の特徴を徹底的に浮き彫りにする(形、色、材質など様々)、 2.その特徴があると「何ができるか」を自問自答する、3.自答したらまた「それができると次に何ができるか」を 自問自答し、これを繰り返す。4.この問答を各特徴ごとにネットワーク状に行っていく。
 用途はアイデア次第でいろいろと出てくる。しかし、それをお客様に考えさせるのはお客様が大変。使い方は製造する側、 売る側が考えて提案してあげなければ売れる商品・製品にはならない。
開催日  平成22年10月19日(火)
講 師  早稲田大学大学院商学研究科教授 黒 須 誠 治 氏
テーマ  「改善の案を出すための発想法&シーズを売れる新製品に仕立て上げるための発想法」
参加者  26名
写 真 黒須講師
 
 
視察見学会
 当部会では、2月8日に東京ディズニーシーの見学会を開催。43名が参加した。
 ディズニーシーは、1993年に世界のディズニーパークで初めての海をテーマにした施設として開園。 アメリカの港をテーマとしたアメリカンウォーターフロント≠窿tランスの作家ジュール・ヴェルヌのSF小説世界を モチーフにしたミステリアスアイランド≠ネど、コンセプトごとに「テーマポート」と呼ばれる7つのエリアに分かれ、 テーマに合わせたアトラクションやレストランが置かれている。
 1983年に開園した東京ディズニーランドとともに「東京ディズニーリゾート」を構成し、景気の良し悪しを問わず、 常に好業績を記録し続けており、リゾート全体でリピート率90パーセント以上を誇る。
 この好業績を支えるのは、テーマポートや様々なアトラクション、ショーであることはもちろんだが、 さらに来場者に感動を与える要素が従業員の対応。ディズニーリゾートでは、従業員を「キャスト」、来場者を 「ゲスト」と呼び、従業員教育に多くの時間と費用をかけているという。
 パーク内は清掃が行き届き、ゴミ一つ落ちていない。また、笑顔での対応やゲストへの積極的な声かけなど、 学ぶことも多い。
 当日は、移動の車中においてディズニーリゾートの従業員教育や人材活用に関する解説を聞き見学にあたった。 参加者は「感動ビジネス」の根底にある顧客満足、従業員満足の現場を目の当たりにした。
開催日  平成23年2月8日(火)
視察先  東京ディズニーシー
参加者  43名
写 真 ディズニーシー
 
 
ふれあい懇親会
 当部会では、11月11日「ふれあい懇親会」を「茅ヶ崎いっ湘」を会場に開催した。当部会では、毎年オープンセミナーや 視察見学会とともに懇親会を実施し、会員の研鑽と相互の親睦を図っており、部会の役員・会員など36名が参加した。
 当日は、部会長の挨拶の後、食事を摂りながら親睦を深めた。また、アトラクションとして湘南を中心に活動する女性歌手、 椎(しい)氏による歌とダンスが披露された。同氏は、中学生の頃から歌手を目指し、昨年プロ歌手としてデビュー。 全曲自身の作詞により、ライブハウスでの演奏のほか、テレビ、ラジオにも出演している。参加者は太く澄み切った、 また、生命のパワーを感じさせる歌声に聴き入った。
 懇親会では各参加者の自己紹介に併せそれぞれの事業についてのPRや業界の動向等について情報交換が行われ、 活発な交流が図られた。
開催日  平成22年11月11日(木)
参加者  36名
写 真 参加者情報交換
 
 
部会員対象勉強会
 当所部会では、平成22年12月2日(木)、平成23年1月20日(木)の2回にわたり、 商工会議所第1会議室おいて部会員を対象とした勉強会「経営者のための成人病予防健康セミナー」を開催した。
 「糖尿病」、「脳卒中」の予防をテーマに、それぞれの専門医から話を聞いた。

[以下概要]
 第1回テーマ:「糖尿病」

 日本の平均寿命は高い位置にあり、女性は世界1位である。死因は、がん、心筋梗塞、脳溢血が多く、 いかにこれらを予防していくかが大切。がん、心疾患、脳血管疾患の三大死因で死因の約6割を占めており、 三大死因を防止することで、寿命はさらに延びる。それら死因に大きく関係しているのが生活習慣である。 生活習慣を気をつけることで避けられるものは多い。
 肥満に糖尿病や高血圧などが重なるとメタボリックシンドローム症候群になりやすい。
 メタボリックシンドロームというと、単に男性ではウエスト85p以上、女性は90p以上ということだけが広まっているが、 実際には、ウエストがこれ以上であって、他に高血圧症、高脂血症、高血糖のうち2項目以上が当てはまる場合を言う。
 平成18年の国民健康栄養調査では、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム。
 メタボリックシンドロームは、それだけで命を落とすものではないが、血管がもろくなり、 脳梗塞や心臓病を引き起こしやすくなる。行きつく先は脳梗塞、心筋梗塞である。
 脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の2種があり、肥満には皮下脂肪型と内臓脂肪型がある。後者が圧倒的に危険度が高い。 見た目はやせていても内臓脂肪型肥満の場合もある。
 生活習慣病の予防には、禁煙、少食と少酒、多動・多休・多接がよい。ただし、単に運動し、摂取カロリーを少なくすればよい とはいえない。食べる量を少なくし、運動を多くする前に一日のエネルギー消費の内訳を知っておくべきである。
 基礎代謝:60%、食事をとることによってこれをエネルギーに変えるためのエネルギー消費:10%位、 身体運動におけるエネルギー代謝:30%である。経営と同様、収支のバランスが必要である。
 普段と同じ生活でも、例えば歩き方を変えるだけでもエネルギー消費は高まる。また、食事をとる上では、 油がどのくらい含まれているか注意するだけでも摂取カロリーの低下が図れる。

質疑応答
 基礎代謝を上げるには→筋肉をつけることが最も効果的と言われている。
 糖尿病の自覚症状は→のどが渇くなどがあるが、初期は自覚症状がないので不安を感じたら検査が必要。など

 メタボリックシンドローム、食事、運動等について、チェックシートにより、個々に評価を行った。
 また、講演後、簡易な血糖値測定キットにより、参加者個々の空腹時血糖値を計測。それぞれの健康相談に応じた。


 第2回テーマ:「脳卒中」

 日本の現在の死因は、1位:がん、2位:心臓病、3位:脳卒中で、以前は脳卒中が1位だった。 医療関係者等の努力や医療技術の向上、国等での予防対策(食事改善等のPRなど)の効果により脳卒中の死因順位が下がった。
 その一方で、死亡はしないが、寝たきりになる原因の一位は脳血管疾患であり、脳卒中のひとつである。
 「脳卒中」とは、脳内出血、クモ膜下出血、脳梗塞等の総称である。

 脳内出血は、脳卒中の約3割を占め、性別では男性に多く、血管が収縮する冬場に多く発症している。 以前は最も多い脳卒中であった。
 危険因子は、高血圧、飲酒、低コレステロールである。昔はコレステロールを全部「悪」としていた時期もあったが、 現在では、脳内出血に関しては、低コレステロールは悪とされている。逆に脳梗塞にはコレステロールは悪である。 脳内出血の原因は高血圧が最も多い。
 脳内出血は、脳のどの部分の出血かによって、症状やその後の手術の可否、回復等が異なる。脳幹など、 呼吸等生物機能の根幹をつかさどる部位では症状は深刻で、命にかかわる。脳の中心にあり、手術も困難を極める。
 小脳はバランスをつかさどる部分で、比較的ではあるが、手術も可能である。大脳は、考える部位であり、 人間らしさに関係する脳でもあるため、人間らしさにダメージを与えることも多く手術も難しい。
 いずれの手術でも、出血を取り除くだけでも、その部位に至るまでに多かれ少なかれ健康な脳組織を破壊しつつ 進まなければならないため、手術適応には厳しいガイドラインが設けられている。

 クモ膜下出血は、脳動脈瘤の破裂などが主な原因である。脳出血と異なり女性に多く、約2割は病院への到着前に死亡。 助かっても再発するケースが多い。高血圧、喫煙等が危険因子だが、家族性もあり、近親者に発症した人がいる場合は、 動脈瘤がある疑いがあるため、検査を勧める。
 突然頭をハンマーで殴られたような激しい頭痛が特徴で、このため、いつ発症したか、日時がわかる症例が多い。 治療は、再発が多いため、再発予防の措置である。クモ膜下の場合、手術は再発防止であり、手術により改善はしない。

 脳梗塞は、脳内出血に代わり現在脳卒中で最も多い症状である(1960年、脳内出血:76.8%、脳梗塞:13.3%、 クモ膜下:2.4%→2008年、脳内出血:26.5%、脳梗塞:59.8%、クモ膜下:11.1%)。心臓内や頸動脈等でできた血栓等が脳に至り 血管をふさぐケースや脳内の細かな血管が閉塞することでその先の脳組織がダメージを受ける。
 高血圧、糖尿病、心房細動、喫煙等が危険因子。脳内出血と反対にコレステロールを抑えることで危険性も低くなる。
 脳梗塞は起きているのに症状が出ないケースがある(無症候性脳梗塞)。MRI等で検査すると脳梗塞が確認できるが、 症状が出ていないケース。しかし、この症状がある人は、将来脳梗塞になるリスクが4倍以上と高く、安心はできない。 現在症状は出ていないが、検査したら無症候性脳梗塞であることがわかるケースもあり、ある程度高齢の方の場合、 検査にはそれなりの覚悟も必要である。しかし、わからないまま現在の生活を続けているよりは、わかることにより様々な 予防措置もとれる。
 脳梗塞は、発症後3時間以内であれば、薬品で血栓を溶かすことができる。発症時には、片側の顔面と手足が動かない、 しびれる。言葉が出ない、ろれつが回らない、片方の目が見えないなどの症状が特徴であり、おかしいと思ったら、 明日受診ではなく、すぐに救急車を呼ぶべき。

 脳出血や脳梗塞等は、単一で済まず、一つの発症が他を誘発する等、症状が悪化、再発するケースも多い。
 いずれの場合でも重度の症状で改善が見込めない場合や高齢者には手術は行わない。

 質疑応答
 一般にMRIでの検査にかかる時間は→装置での検査は20分程。そのほか問診等を含めると1時間弱と考えてほしい。
 保険適用について→いずれの症例の場合も健康保険が適用される。
 手術費用について脳神経は他の場合よりも高額?→高度な設備や技術を必要とする場合も多く、一般に10万円台から、 高度なものでは100万円を超える手術もある。ただし、高額医療の場合、後で請求すれば国が負担してくれる。
 脳という非常に繊細な組織であり、手術時間も10時間を超えるものも多くある。など
 講演後、個々の健康状態等について簡易な相談に応じた。
開催日  平成22年12月2日(木)、平成23年1月20日(木)
講 師  第1回:林糖尿病内科クリニック院長 林 勉 氏
 第2回:はしもと脳神経外科クリニック院長 橋本 瑞基 氏
テーマ  「経営者のための成人病予防健康セミナー」
参加者  各回8名
写 真 林講師の講義
橋本講師の講義





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